超手痛い失敗談です。
- ある株価を下げる要因に気付かず失敗
沢山の失敗を重ねながらも、投資信託や個別株で利益を得る機会が増えました。
しかし、株価を下げるある要因に気付かずに、またも失敗してしまいました。
- ある株価を下げる要因に気付かず失敗した実体験
- 失敗からの学び
株価の話
少しだけ株価の話をさせてください。
目次
株価
少しだけ株価というものについて触れておきます。
なお、株式投資についての話はこちらで解説しています。
株価の変動
日々株価は変動しています。
その主な原因はたった1つです。
- 需要が高くなれば価格が上がり、低くなれば価格も下がる。
これは基本的な考え方であり、割と当たり前の話です。
しかし、これでは株価の変動の説明をしたことにはならないですね。
需要がどのような要因で変動するのかを知ることが重要です。
主な要因として、次のような事が挙げられます。
- 業績に関する変化を想像させる出来事。
- 株式の分割等、株の価値を変動させる出来事。
- 社会情勢。
- タイミングで生じる誤差。
- 人の欲望や恐怖心。
1つ1つに詳しい解説はあまり必要ないでしょう。
これらが「買いたい」「売りたい」という理由になって、売買が行われます。
今回、ここにはない理由が大きく左右するという事をお伝えしたく記事にしています。
強いて言えば「人の欲望や恐怖心」に分類されるます。
ただ、そこに収まるものではないくらい、今の世の中では重要な要因になりうるものです。
失敗の物語
それでは失敗の物語になります。
銘柄選び
私は自分のスタイルで株をやりたいと思っていました。
そのため銘柄を誰かに教えてもらったり、参考にしたことはありません。
自分の中の基準を作り、見合った銘柄を一件一件丁寧に見ていく。
業績はもちろん、サービスの内容、買い手や売り手の反応等みていました。
IRのご担当者様とやり取りさせて頂いたり、転職サイトの会社内部の働く人の口コミ等もみていました。
そんな取り組みをしていました。
主に売買を行っていたのは2018年の年初から4月末頃です。
社会情勢的にはどちらかと言えば悪い時期だったと判断しています。
大きな下落がたびたびあり、VIXショックのような名前もついています。
そんな中でもタイミングを見て売買し、徐々に利益が出ていました。
まあ、大きな失敗も経験しましたが。
自分で銘柄を選んでいた、という事がまず前提にありました。
株価の誘導
そんな中、僅か3か月の間に急激な上昇と下落をしたある株がありました。
売買は一切しませんでしたが、毎日の様にチェックしていました。
1月に600円程度だった株が3月中旬に4000円近くまで上昇します。
その後4月には1200円程度まで下落しました。
仕手株というものです。
私が気にしだしたのはその株が2000円位の頃でした。
急激な上昇をしていますので、だれの目にも留まる状況です。
私にはその銘柄の良さはわかりませんでしたので手を出しませんでした。
SNS等を見れば大賑わいです。
- この株を持っておけば安心。
- まだまだ上昇する。
- 教えてくれてありがとうございます。
どうやら誘導している方々がいるんですね。
私にはちょっと理解できませんでした。
まず自分の資産の行く末を他人に委ねるという感覚が理解できませんでした。
また、株というものは需要と供給です。
需要があれば価格が上がるので、誘導している人がいれば(もちろん信頼度によりますが)株価は上がります。
その株価に見合った業績や価値なんてなくても。
誘導している人の一人勝ちです。
こんな話をしているのはもちろん話につながりがあるからです。
繰り返しになりますが、私はこの「ある株」は売買していません。
であればもうお分かりだと思います。
そうです。
突如この波が私の持っている株にも押し寄せたんです。
突然の上昇
あるニュースをきっかけに、私の持っていた株がストップ高になりました。
株を始めてからこのような経験をするのは初めてでした。
買い注文は止まらず、ストップ高に価格が張り付き、その日を追えました。
ニュースの勢いは一日ではとどまらず、ストップ高を繰り返し、数日上昇し続けました。
値が上がればそこに群がる人たちが出てきます。
例にもれず、誘導する方が出てきました。
その後も株価は上下しながら最高値を迎えます。
その間、私もただ持ち続けているだけではいませんでした。
いったん下落すれば損切、あるいは買い足したり、上昇すれば売ったりしました。
そのおかげで利益を多少上乗せする事が出来ました。
完璧だったかというとそんな事は無いです。
大きな利益を外していたり、逆に損失になる回転だったケースもあります。
ただ、完全に売るに売れない状況もあって、最高値の後も持ち続ける事となってしまいました。
このとき既に誘導による影響が出ていたんですね。
相場になる価格よりも随分高い位置で日々推移していたことになります。
誘導が行われていたという事にある程度気付いてはいました。
いたものの、もともと自分が目を付けて購入していた銘柄なので、黙視してしまいました。
損失がある程度出ても売っておくべきでしたね。
封を切ったように下落
最高値を迎えた後、株価は徐々に下落しました。
決算があまり良くなかったんですね。
とはいえ、決算があまりよくないという事は事前にわかっていた事でした。
私の推測はこうです。
- よく知らず株に誘導されている人が支えていた株価が、決算が良くないという既知の情報をもとに下落した。
これ以外に、そもそも思惑で上がっていた銘柄でもあります。
だから決算が良くなくても株価を維持し続け、その後も維持するだろうと誤った判断に結びついてしまいました。
当然そういったものを評価を正しくできていなかった部分もあります。
ですから下げる要因がすべて誘導ではないのです。
しかし、上昇する中で必要以上に上がってしまったのはやはり誘導のためだと考えています。
誘導があったからこそ、大きな下落を生む事態に繋がっているという事も事実だととらえています。
- 誘導に気付いていながら黙視し下落に飲まれて、失敗しました。
売るに売れなくなり、塩漬け状態になり、損失は10%どころではありません。
一時期は10%の損失に収まるくらいまで上昇しましたが、今だ塩漬けです。
そのせいで多くの資金を売買に回せない状況となってしまいました。
まあ、最終的には自分の欲なんですけどね・・・。
失敗からの学び
何が悪かったのでしょうか?
その学びが大切です。
気付いていながら売れなかった
先にも記載しましたが、最も失敗だったのは、損切できなかったことです。
今ほど損失が出る前に損切しようと思えばできたんです。
誘導されてしまった時点で、もう通常ではないんですよね。
それを加味して売買しなければなりませんでした。
機械的に損切するのは私は余り得策とは思っていません。
しかし、このときの様に、「異変」に感じたらすぐに回避しなければならないですね。
特に誘導されていて通常よりも高い価格で推移しているわけです。
気付いたらすぐに売ってしまう位で良かったのでしょう。
欲に負けた
結局損切できなかったのは、私の欲です。
もう少しだけ損失の小さい所で損切したい。
そういう欲が出てしまいました。
利益を上げる能力も重要です。
しかし、損失を抑える方が、株式投資には重要だと思います。
損失を抑えるための我慢ではあったのですが、状況を正しく見れていなかったのであればただの欲でしかなかったのかなと思います。
- 異変に気付いたらすぐに逃げた方が良い。
- 異変に気付いたら欲を出してはいけない。
市場には、馴れ合いも、助け合いも、御意もいらない。
売らなきゃいけない銘柄があるだけ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
個人的にはブログやSNSで株の情報を仕入れすぎない方が良いと思っています。
私もこうして株の話をしていますが、そういう事ではなく売買している銘柄とかの話です。
誰かの役にたつと思って発信している方もおられます。
そういう方の情報は偏っていません。
一方、誘導するためであるとか、自分のために情報を発信している方がいます。
そういうものの被害にあわないためには、「頼らない」事です。
情報発信者の肥やしにしかなりません。
逆に監視する必要はあります。
面倒ですが、危険そうな情報発信者は一応自分の銘柄に変に力を入れていないか注視した方が良いでしょう。
- 情報発信者がいる事で、必要以上に株価が上昇したり下落したりします!
- 異変に気付いたら損切りしてでもすぐに逃げましょう!
おかげ様である程度、私の投資スタイルが固まることになります。
こんな損失を出し続ける私のスタイルなので、反面教師的な役に立つかもしれません。
失敗未遂シリーズにしてお送りするかもしれません。
ここまでお読みくださりありがとうございました!