かなり痛い失敗談です。
- 個別株を始めて失敗
個別株を始めたときはまだよかったんです。
その後ダブルインバースで失敗し、ちょうどこんな抜け出せない状態になりました・・・。
- 個別株を始めてダブルインバースで失敗した実体験
- 失敗からの学び
目次
株式投資の話
少しだけ株式投資の話をさせてください。
株式投資
物語に入る前の恒例の題材の解説から始めさせて頂きます。
株式投資については、基本から話し出せば相当長くなってしまいます。
そのため株式投資を実際に行う上で必要な知識だけを、超単純に解説します。
どこにでもある、本来の仕組みをわかりやすく解説するという類のものではありません。
本来の意味と異なる用語や解釈を敢えて交え、必要なポイントだけ抑えて頂けるようにしています。
その前提でお読みください。
解説
株式投資というものは株式会社の株を買うという投資です。
ちなみに株というものは定額ではなく、時価で、変動します。
買いたい人が多ければ高くなり、買いたい人が少なければ安くなります。
ある時1000円だった株が、1時間後1100円にもなれば900円にもなります。
で、株を手に入れると何が良いのか?
次のようなメリットがあります。
- 安く買った株が高くなったときに売ると差額分の利益を得ることができる。
- 配当や株主優待を貰うことができる。
株主優待という言葉はすっかりおなじみになっていると思います。
株を持っているだけで、その会社の商品をプレゼントしてもらえたり、クオカードをもらえたりします。
配当というものは、会社の利益のお裾分けです。
※超簡単な説明なので、本来の意味とはかなり違いますが、そう捉えて頂いても良いのかなと
平均的な配当は、その株価の年間およそ2%程になります。
1000円の株であれば20円を配当として得ることができます。
銀行の利息に比べればはるかに高い利回りです。
当たり前ですが、株を買ったから儲かるのかというとそんなことはありません。
もちろんデメリットもあります。
- 高く買った株が安くなったときに売ると差額分の損失が出てしまう。
- 現金が必要な場合、株を現金に換える必要がある。
もちろん値下がりする可能性もあるので、そうなれば損失になります。
また、株は現金ではありませんので、現金になれば株をお金に換えてもらう必要があります。
という事で、株には大きく2種類の利益を得る方法があります。
- 安い時に買って高い時に売る。
- すぐに必要のない現金を株に換える事で配当を得ることができる。
多くの方が前者を株式投資のイメージとして持たれていると思います。
ちなみにこのような利益は「キャピタルゲイン」と呼ばれます。
会社が成長し、皆が欲しいと思える株になればどんどん値上がりしていきます。
私は後者の方を株式投資の本質だととらえています。
まあ、どっちも株式投資ですし、大きい利益が得られるのは間違いなく前者です。
後者のように配当などの利益は「インカムゲイン」と呼ばれています。
売買
株の売買は買いたい人と売りたい人の値段が一致したときに成立します。
900円で買いたい人と、1100円で売りたい人がいても値段のつけようがありません。
買いたい人がもっと値段を上げるか、売りたい人が値段を下げるか、そのいずれもかが起こらないと売買は成立しません。
1000円で買いたい人と、1000円で売りたい人がいれば1000円で売買が成立します。
株の少し難しい所はこの点にあります。
- 買いたいときに買えない。
- 売りたいときに売れない。
前者は精神的にはましです。
どんどん価格が上がってしまい、買えないケースです。
買っておけば得られる利益を得ていないわけです。
ある意味では利益を失い続けているので、損失とも取れますが、精神的には楽です。
後者は精神的に厳しいものがあります。
どんどん価格が下がってしまい、売れないケースです。
売れない間、どんどん損失が膨らみます。
その分精神的に辛いものがあります。
なお「成行」という方法で基本的には必ず売買する方法があります。
例えば売りたい場合、その時誰かしら買いたいという人がいます。
もちろん買い叩くような値段で買いたいと口を開けて待っているケースもあります。
そこへもうその人の提示する金額で売ってしまうという方法です。
誰も買いたい人がいなければそれでも売れません。
という事で物語へ続きます。
失敗の物語
それでは失敗の物語になります。
個別株へ挑戦
私は投資信託から始めました。
もちろんそこでも失敗しています。
その時の失敗談はこちらになります。
投資信託の方が売買の手軽さがあるため、投資信託から始めました。
個別株は次の点で投資信託よりも難易度が上がります。
- 変動値幅が大きい(変動リスクが高い)。
- 買い手と売り手の価格が一致しないと売買が成り立たない。(売買不成立のリスクが高い)。
- 企業を詳しく知る必要がある。(銘柄選びのリスクが高い)。
なお、投資というのは基本的にリスクが高ければ、リターンも高くなります。
同じようにリスクが低ければ、リターンも低くなります。
投資は私のやりたいことでもあり、やるべきことであると考えていました。
そのため投資信託についてはやったりやめたりですが、継続していました。
最初の失敗からの学びもあって、利益も得られるようになりました。
※それについてはもしかするといずれ記事にするかもしれませんが、失敗談とは異なりますのでわかりません。
※また、先の話の失敗からの学びを活かしただけなので、真新しい事でもないのです。
もちろん、株価が平均的に値上がりしているという環境の良さがあってのことだと自覚しています。
それでもそういう時期に投資に着手しているというのは、行動している結果です。
そして、学んできた経験を活かせている結果だと思います。
私のやりたいことがいくつか達成されていき、個別株の学びを始めていました。
投資信託よりもリスクも高くなりますが、リターンも大きくなります。
個別株銘柄の中から求める銘柄を探し、一件一件企業の決算報告書等の情報を調べていきました。
いくつかの銘柄で買いたいと思える株が出てきました。
2018年、年初の下落の後でした。
下落の後程買う
2018年1月中旬に24000円程だった日経平均株価は、2月中旬には21000円を割ります。
ここで初めて私も個別株を買いました。
そして2月末に起こる、第二段の下落の前には売れていました。
そんなに多額を投資していたわけではないので、利益もそれほどではありません。
しかし、さすが個別株です。
計算もしにくいので正確なものではありませんが3%程利益が出ました。
経験を活かしたい
このときある事が株に関する掲示板などで懸念されていました。
「利上げ」です。
2015年に投資信託で失敗したとき、つまり株価が下落したとき、その原因と分析していました。
「またここでも利上げか」と思いました。
「利上げ」の影響で再び株を買えるような状態ではありませんでした。
3月末には20500円を割っています。
買い始めたものの、この状態で買い続けるわけにはいきませんでした。
もうこれはこのまま下がっていくだろうと思いました。
という事で、3月末の底になる前段ですべてを個別株や投資信託は現金化しました。
ここまでは正解だと思います。
そして私の出た行動は「ダブルインバースを買う」です。
ダブルインバース
通常、株が下がると思えば「空売り」します。
空売りは、持っていない株を売り、後で買い戻すという仕組みです。
買い戻した後差額を得ることができます。
しかしこの空売りの怖い所は、もし上がった場合です。
先のとおり、持っていない株を売っているので、買いなさないといけません。
根が上がってれば、差額を支払わなければなりません。
そしてそれが「天井知らず」のイメージになります。
そのため私は空売りはいまだ行ったことがありません。
今後も恐らくしないでしょう。
代わりに使ったのが「ダブルインバース」です。
インバースというのは日経平均株価の逆を行くETFです。
ETFは投資信託のような、株のような、そんなものです。
日経平均株価が1%上がればインバースは1%程度下がり、日経平均株価が1%下がればインバースは1%程度上がります。
「ダブル」はこの変動を2倍、つまり日経平均株価が1%変動すればインバースは2%程度変動するように設定したものです。
私は先の「利上げ」はどうしてもこのまま株価を下げる原因となると推測していました。
「利上げは織り込み済み」と言われても、実際にニュースになれば売られるという事が続くとみていました。
そこでダブルインバースを仕込んでいきます。
当然一度下がった後は上がると考えていました。
3月末に下落した後もしばらくは上がるとみていました。
でも大局的に見て下がると考えていました。
下がる気配がない
3月末に下落し、一度リバったあとにダブルインバースを仕込みました。
ある程度リバって上昇が続くのも想定内でした。
しかし、4月中旬まで上昇が続き、完全に想定外になりました。
チャートを見ても気配が変わったように見えました。
個別株は業績が重要で余りチャートを気にしませんが、日経平均株価等ではチャートが気になります。
という事で、完全に失敗でした。
それでも今後下がるとは思っていました。
結局それは2018年の年末に襲って来ることとなりました。
まあ、そんなものですよね。
しかしそこまでダブルインバースを所有しておけません。
これには理由があります。
インバースETFは空売りの仕組みが使われます。
空売りには普通に購入するのとは違い、手数料が多く掛かります。
持っていない株を信用で持っている事にして売るところから始めるので特殊なんですね。
インバースETFはその手数料分をコミの変動をします。
そのため、持っているだけで目減りするというETFになっています。
そのため当面下がる様子も無ければ売るしかありませんでした。
結局のところ
損失は拡大すると見ましたのでダブルインバースは売却しました。
その後5月中旬まで上昇していくことになりましたので、その選択は正解だったと思います。
結局またしても10%程の損失を出してしましました。
コツコツと投資信託で積み上げた利益は吹き飛びました。
そしてこの後最大の損失を生む話に繋がるのですが・・・。
それは今回の話とは異なるのでまたいつか。
- 利上げの恐怖心でダブルインバースに投資し、失敗しました。
明確な理由が無ければ失敗するんですよね・・・。
失敗からの学び
何が悪かったのでしょうか?
その学びが大切です。
利上げの恐怖心
私に誤った判断をさせたのは2つあり、その1つが「恐怖心」です。
一度私は利上げによる株価の下落で損失を出しています。
その時の経験が恐怖心をより強いものとさせました。
恐怖心が無ければ、このように「株価は下落するんだ!」という強い考えには至らなかったと思います。
チャート
私に誤った判断をさせたうちのもう1つは「チャート」です。
当時の日経平均株価のチャートはその曲線の描く先は下落しか見えませんでした。
理由は「そう見える」です。
そう見えてしまうのが人間の錯覚なのでしょうか。
根拠なんてありません。
私はチャートのテクニカル分析のようなものは余り学んでいません。
学ぶ気もあまりありません。
株の本質だとあまり捉えていないからです。
まあ、この負け用を見ると、テクニカル学んだ方が勝てそうだと反面教師になれたらそれはそれでいいのかもしれません。
恐怖心とチャートが合わさり、「利上げ」の影響が株価をどんどん下げていく未来しか見えなくなってしまいました。
ダブルインバース
このダブルインバースという仕組みが少しテクニカルです。
普通は利益を出しそうな会社に投資します。
言い方をあまり考えなければ「かっこよさ」があります。
インバースで利益を出すというのは、株価が下落する状況で利益を出すということになります。
「経験を活かして自分は乗り切った!」
という自信にもなると何か勘違いを起こしてしまいました。
結果的に上昇するシーンで利益を上げられない、かっこ悪い結果を招きました。
投資スタイル
ここまでの話はほぼキャピタルゲインを狙った話です。
私の理想とするものではありません。
また、投資信託で利益を出せるようになった方法とも全く異なります。
それまでに築いたものや、学んだものとはかけ離れた投資をしてしまいました。
これが大きな失敗だったのかなと思います。
自分には利上げ等の社会情勢という根拠で売買する事は向いていないと感じました。
ただ、だからといって無視をするわけではありません。
いったん退くというのが正解になるのかなと、今時点では思います。
なお、経験や、資産によって正解は変わると思います。
- 投資は自分のスタイルで行った方が良い。
インバースなんてね、負け続ける失敗男が現実の逃避するためのETFなの。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ダブルインバースが悪いわけではありません。
自分の投資スタイルと違った投資をしてしまったことが問題です。
また、恐怖心が勝ったのであれば買うべきではありませんでした。
弱い心が招いた結果でしかありません。
- 自信がなくなった時は、逆に張るのではなく見した方が良い!
- 自分の投資スタイルを守る!
ちなみに今は自分の投資スタイル守れているのか?
全然守れていません。
これには理由があります・・・。
それは文中でも書きましたが、次なる失敗談が原因です。
そしてこれは私の失敗の中でも特に大きな失敗として、重くのしかかり続けています。
ここまでお読みくださりありがとうございました!